研究内容 research content
空気液化ロケットエンジンの開発
近年、成長が大きな期待される市場として「宇宙ビジネス」が注目されています。革新的な宇宙輸送システムにより輸送費用が抜本的に下がり,巨大な宇宙輸送市場を形成することが期待されています.
これまでのロケットエンジンは,酸化剤と燃料をあらかじめ機体に積み込み,打ち上げられてきました.しかし,この方式だと総重量に占める酸化剤の比率が大きく,ペイロードが低く抑えられてきました.
空気液化ロケットエンジンは,大気圏内では空気を取り込んで液化し,液体ロケットエンジンの酸化剤として用いる画期的なエンジンです.これにより,酸化剤搭載量の大幅な削減がもたらされます.その結果,ペイロードの増加と単段ロケットによる静止軌道投入が可能となり,輸送能力の向上とコストカットを実現できます.
本研究では,Modelica言語を使用したシステム評価ツールであるOpenModelicaを使用し,ロケットエンジンの成立性解析,各コンポーネントの過渡解析を行っています.